【初心者向け】カクレクマノミを飼いたい人必見!必要なものと費用を徹底解説!

【初心者向け】カクレクマノミを飼いたい人必見!必要なものと費用を徹底解説! 海水魚

「ニモ」でおなじみのカクレクマノミ。その愛らしい姿に憧れて、海水魚飼育を始めてみたいと思う方の中には、「海水魚って難しそう」「お金がたくさんかかりそう」と不安に感じる方も多いことでしょう。

しかし、​カクレクマノミは海水魚の中でも比較的飼育がしやすく、必要な機材を揃えれば初心者でも十分に楽しめます。

​この記事では、カクレクマノミを飼育するために必要なものと、初期費用のおおよその目安をわかりやすく解説します。費用を抑える方法もご紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。

シッタカ
シッタカ

カクレクマノミをゼロから飼育しようと思ったら、だいたい3万円くらいはかかるぞ。

ジョー
ジョー

まじかよー!けっこう高いな。

カクレクマノミ飼育に必要なもの一覧

まずは、カクレクマノミを飼育する上で必要になるものから見ていきましょう。

水槽

カクレクマノミ1〜2匹を飼育する場合、30〜45cm程度の水槽がおすすめです。水槽が小さすぎると、水質の変化が起こりやすく、飼育が難しくなります。安定した水質を保つためにも、ある程度の大きさがある水槽を選びましょう。

費用目安:5,000円〜20,000円

ろ過フィルター

海水魚を健康に飼育するには、水質を安定させるためのろ過フィルターが必要です。水槽内のフンや食べ残しなどを分解し、水をきれいに保つ役割があります。外部式フィルターやオーバーフロー水槽など様々な種類がありますが、初心者には設置が簡単な外掛け式フィルターや外部式フィルターがおすすめです。

費用目安:5,000円〜30,000円

プロテインスキマー

水槽内の汚れの元となるタンパク質や不要な有機物を泡で取り除き、水質を浄化する役割があります。海水魚飼育では非常に重要なアイテムで、水質悪化を防ぎ、コケの発生を抑制する効果も期待できます。設置は少々手間がかかりますが、長期的に安定した水質を維持したいなら必須の機材です。

費用目安:5,000円〜20,000円

照明

魚を鑑賞するだけでなく、水槽内のサンゴやライブロックの生育にも必要です。サンゴの種類によっては、より強力なLEDライトが必要になります。ただし、カクレクマノミをメインに飼育する場合は、一般的なLED照明でも問題ありません。

費用目安:3,000円〜15,000円

ヒーターとクーラー

海水魚は水温の変化に弱いため、水温を一定に保つための機器が必要です。ヒーターは冬場の水温低下を、クーラーは夏場の水温上昇を防ぐために使用します。クーラーは高価なので、まずはファンで代用するのも手です。水槽用ファンは水面の蒸発熱を利用して水温を下げる仕組みで、手軽に導入できます。

費用目安(ヒーター):2,000円〜5,000円
費用目安(クーラー/ファン):3,000円〜10,000円

ライブロック

ライブロックとは、海中から採取された天然の多孔質な岩のことです。人工のものと天然のものがありますが、天然ライブロックには多くの微生物やバクテリアが生息しており、水質浄化に貢献します。ろ過能力を高めるだけでなく、カクレクマノミの隠れ家や縄張りにも。見た目のレイアウトも美しくなり、水槽の雰囲気を格段にアップさせます。

費用目安:3,000円〜10,000円

比重計と水温計

比重計は海水の塩分濃度(比重)を、水温計は水温を測るための道具です。比重や水温が安定しないと、カクレクマノミの体調不良の原因になります。これらのツールは、日々のメンテナンスにおいて欠かせないアイテムです。

費用目安:1,000円〜5,000円

人工海水と純水

人工海水は、海水を再現するために必要なミネラル分などが含まれた粉末です。水は水道水でも可能ですが、塩素や不純物が含まれるためRO水や精製水などの純水と混ぜて使用する場合は、別途用意する必要があります。海水魚飼育で最も重要な要素の一つである「水質」を作るために必要なものです。

費用目安:1,000円〜3,000円

その他

その他、水換え用のバケツ、底に敷く砂利、魚を移動させるための網、給餌用のピンセット、底砂の掃除をするクリーナーなど、細かいアイテムも必要になります。

カクレクマノミ飼育の初期費用は34,000円〜132,000円が目安

カクレクマノミの飼育を始めるにあたり、多くの方が最も気にされるのが初期費用ではないでしょうか。「高いお金を払って揃えたのに、失敗したらどうしよう」と不安に感じる方も少なくありません。しかし、必要な機材をすべて揃えるとなると、ある程度の金額がかかるのは事実です。

初心者向けの一般的なセットを揃えた場合、水槽のセットアップ費用は約34,000円〜132,000円が目安となります。この金額を見て驚くかもしれませんが、この費用は一度購入すれば長く使える機材への初期投資だと考えると良いでしょう。例えば、水槽・ろ過フィルター・照明などは、一度購入すれば数年間は使用できるものがほとんどです。また、この金額にはカクレクマノミ自体の生体費用も含まれています。

費用の内訳は、飼育スタイルによって大きく変わります。たとえば、カクレクマノミのみを飼育するのか、それともサンゴやイソギンチャクも一緒に飼育するのかによって、必要な機材の性能や費用は大きく異なります。シンプルな構成で始めるか、最初から本格的な環境を整えるか、自分の予算と目標に合わせて機材を選んでいきましょう。

初期費用に幅がある理由

これだけの費用に幅があるのは、機材の価格が水槽のサイズ・機能と品質・照明の3つの要素に大きく左右されるためです。

例えば、大きな水槽を選べば、それに合わせてろ過フィルターや照明も大型になり、当然費用は上がります。また、ろ過フィルターやプロテインスキマーといった機材は、高性能なものほど高価になります。しかし、その分より安定した水質を保てるため、魚の健康を第一に考えるなら初期投資としては価値のある選択肢と言えるでしょう。

さらに、サンゴを飼育するかどうかでも費用は大きく変わります。カクレクマノミ単体なら安価なLED照明でも十分ですが、サンゴの育成を考えるなら強力なライトが必要です。このように、費用は機材の品質や目指す飼育環境によって変わります。

カクレクマノミ飼育の費用を抑える方法

「ちょっと高いな」と感じた方も多いかもしれません。しかし、工夫次第で費用を抑えながらカクレクマノミ飼育を始めることは十分に可能です。

ここでは、初期費用を賢く抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。

セット水槽を活用する

初心者向けに、ろ過フィルターや照明、ヒーターなどがセットになった水槽が販売されています。これらのセットは、個別にすべての機材を揃えるよりも安価になることがほとんどです。

さらに、メーカーが初心者向けに最適な組み合わせを考えているため、機材選びで迷うこともありません。まずは手軽なセットから始めて、飼育に慣れてきたら徐々に機材をグレードアップしていくのも良い方法です。

高価なクーラーはファンで代用

海水魚は水温の変化に弱いため、特に夏場の水温上昇対策は不可欠です。しかし、水槽用のクーラーは数万円と高価になりがち。まずは、より安価な水槽用ファンで様子を見ることをおすすめします。

水槽用ファンは、水面の蒸発熱を利用して水温を下げる仕組みで、手軽に設置できます。ただし、冷却効果はクーラーに劣るため、夏場の室温が高くなりすぎないように注意が必要です。

ライブロックは少しずつ増やす

バクテリアの住処となり、水槽の環境を整える上で重要なライブロック。一つひとつが高価になりがちですが、初期費用を抑えるためには必要な分だけを少量購入し、徐々に増やしていくという方法があります。

また、ライブロックには天然のものと人工のものがあります。天然のライブロックは、そのまま水槽に入れるだけで多くの微生物やバクテリアを導入できるメリットがありますが、ウミケムシやシャコ、カーリーなどの厄介な生物が混入している可能性も。「キュアリング」という方法である程度除去することは可能ですが、水槽内の魚が捕食されたりサンゴが食害に遭ったりする可能性も捨てきれないため、注意が必要です。

一方、人工ライブロックは、そうした生物が混入する心配がありません。天然のライブロックと比べて安価なものが多く、バクテリアが定着すれば同等のろ過能力を発揮します。ただし、天然のもののように最初からバクテリアが付着しているわけではないため、水槽立ち上げには時間がかかることを理解しておきましょう。

まとめ

カクレクマノミの飼育は、機材を揃えるのに初期費用がかかりますが、一度セッティングしてしまえば、あとは日々のメンテナンスが中心になります。

可愛らしいカクレクマノミたちの姿は、きっと日々の疲れを癒してくれることでしょう。この記事を参考に、ぜひあなたも憧れの海水魚飼育を始めてみませんか?

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